スキャパレリの大胆なドレスがSNSで話題
2025-26年の秋冬オートクチュールコレクションで発表されたスキャパレリのドレスが、SNS上で注目を集めている。このドレスは「心臓が鼓動する」デザインで、観衆に衝撃を与えている。
心臓の鼓動を表現した革新的なデザイン
ダニエル・ローズベリーが率いるスキャパレリは、コレクションのテーマをより本質的なアプローチにシフトさせ、色使いをミニマルに。在り来たりなモノクロームのルックを経て、鮮烈な真紅のサテンのドレスが真っ白なカーペット上に現れ、その強烈な印象を与えた。
特に注目すべきは、このドレスの特徴的な要素である「鼓動する心臓」。ドレスの外には、ドレスから滴り落ちる“血”のイメージが印象深い。
サルバドール・ダリへのオマージュ
ローズベリーは、サルバドール・ダリの1953年の作品『ロイヤルハート』にオマージュを捧げたと語る。この作品でダリは、ゴールドの心臓を象った18金のブローチを作り、斬新な視覚体験を提供した。
女性の身体美を巧みに再現
ドレスの後部は、緻密なドレスメイキングによってデザインされており、女性の身体美を忠実に再現している。デコルテ、バスト、そしてウエストの美しさが強調され、ラインストーンから作られた心臓モチーフのネックレスがデコルテの中央に配置されている。
シュールレアリズムの美学と身体の表現
このドレスは、ダリが追求したシュールレアリズムの美学に基づいている。腹部や乳房、乳首のかたちが赤いサテンで再現され、ドレスの背面に配置されているため、着用者の頭部が“顔”として機能する錯覚を生み出している。このデザインは、シュールレアリズムの真髄を突き詰めたものとも言える。
解剖学へのこだわりを強調
ローズベリーは、スキャパレリのクリエイティブディレクターとして、解剖学に基づくデザインの重要性を力説している。エルザ・スキャパレリがブランドを創立した理念でもあり、特に目や鼻、足指がブランドの象徴として色濃く現れている。このビジュアルアイデンティティは、今シーズンのコレクションにおいても多くの刺繍作品に反映されている。
新しいシルエットの提案
ローズベリーは、過去のコレクションで見られたシェイプウェアやコルセットから脱却している。2025-26年秋冬コレクションでは、生地をバイアスに裁断し、滑らかな曲線を強調しながら、着用者のシルエットをよりリラックスした形で表現している。
ファッションとアートの融合
エルザ・スキャパレリは、ファッションの実用性とアートとしての側面を同時に問いかける姿勢をとっていた。ローズベリーによる今回のコレクションノートには、ショーの目的が人生とアートの融合であると明記されている。身体が生命を与えるものであるとすれば、彼はその中でアートを解放しようとしている。
このスキャパレリの新しいコレクションが、今後のファッション界にどのような影響を与えるのか、多くの人々が注目している。