性格が血圧に与える影響:早大の新研究が示すリスク因子とは

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性格と血圧の関係性を探る:早大チームの新しい研究

心血管疾患のリスクが高い「高血圧」は、日本人の約3人に1人が影響を受けています。心筋梗塞や腎不全など、命にかかわる病気を引き起こす可能性があります。このようなリスク要因には生活習慣や体型が知られていますが、近年、性格が血圧に与える影響についても注目が集まっています。

高血圧の新たなリスク因子としての性格

早稲田大学の鄧思昕(とうしきん)氏とその研究チームは、2019年から2022年にかけて実施した調査で、約7300人の成人を追跡し、性格と高血圧のリスクとの関連を分析しました。彼らは「ビッグファイブ性格特性」、すなわち誠実性、協調性、外向性、神経症傾向、開放性を用いて性格を評価しました。

誠実性が高い人は高血圧リスクが低い

調査結果から、**誠実性の高い人々**は新たな高血圧の発症や継続のリスクが低いことが示されました。鄧氏は、誠実な人々は定期的に健康診断を受け、食事や運動において地道な健康習慣を維持する傾向があり、それがリスク軽減に寄与していると分析しています。

開放性が高い人の高血圧リスク

一方で、知的好奇心が高く新しい経験を求める**開放性の高い人々**は、高血圧が継続するリスクが高いことが分かりました。これらの人々は日常生活において、交通渋滞や予期しないストレス要因に対し強い不満を感じやすく、その結果として血圧が上昇しやすいと考えられます。

新型コロナとストレスの影響

調査期間中、新型コロナウイルスの影響を受け、外出や交流の機会が制限されていたため、他の性格特性の人に比べて開放性の高い人々は特にストレスを感じやすい状況にあった可能性があります。このような環境も、血圧に影響を与える要因として考慮されるべきです。

性格に応じた健康支援の必要性

これらの調査結果を受けて、鄧氏は「性格に基づいた健康支援が、生活習慣病の予防や管理に役立つかもしれない」と述べています。例えば、誠実性が低い人は日々の血圧測定や服薬を怠りがちであるため、スマートフォンのアプリによる通知や看護師からの定期的な連絡が有効とされています。

支援が重要な開放性の高い人々

開放性の高い人々については、単調な運動が飽きやすいことから、楽しみながら続けられるように水泳やダンスなど、さまざまな運動を提案することが必要です。

性格に適した健康習慣を見つけることが重要

鄧氏は「無理に性格を変えようとすることはストレスを引き起こす可能性がある。それよりも、自分の性格の特性を理解し、それに合った健康的なライフスタイルを模索することが重要」と強調しました。

研究結果の発表

この研究に関する成果は、2023年7月24日付の心理学の国際学術誌に掲載されました。性格と健康に関する新たな知見をもとに、今後の健康促進活動に生かされることが期待されています。

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