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トヨタが注目の「4500GT」後継車を発表
トヨタの伝説的なスポーツカー「2000GT」の後継車として1989年に発表された「4500GT」に、多くの自動車ファンからの反響が寄せられています。この名車は、超パワフルな4.5リッター「V型8気筒エンジン」を軽量ボディに搭載し、当時の最新技術を駆使した傑作です。
「4500GT」の野心的なコンセプト
「4500GT」の開発コンセプトは、**4人の乗員を乗せて時速300kmでの巡航を可能とする次世代高性能スポーツカー**というものでした。この先進的な取り組みは、自動車技術の新たな可能性を切り拓くものでした。
また、この名称は日本の名スポーツカー「2000GT」と同じく「排気量＋GT」という形式に基づいており、精神的な後継車であることを明示しています。
エクステリアデザインのアプローチ
エクステリアデザインは、滑らかな線形と有機的な形状の「シューティングブレーク」ボディと呼ばれるスタイルが特徴で、当時一部の高級コーチビルダーが手掛けるニッチな存在だったこの形式をメーカー自ら提案したことは画期的でした。
後部が切り落とされた「コーダ・トロンカ」形状は、Cd値0.29という優れた空力性能を実現するための機能的デザインが施されています。
インテリアの革新性
内装は、特にドライバーを意識した設計で、スイッチ類が適切に配置されたコックピットは、機能性を最優先する思想が反映されています。このデザインは、後の「A80型スープラ」にも引き継がれました。
高性能エンジンの搭載
心臓部には、「4500GT」の名の由来となった**4.5リッターV型8気筒DOHCエンジン**が搭載されています。このエンジンは、初代「セルシオ」の4リッターV8を基にしたもので、最高出力300馬力・最大トルク38kgmを発揮しました。
駆動方式はFRレイアウトで、6速MTを後方に配置する「トランスアクスル」方式を採用し、理想的な前後重量配分を実現しています。
プロトタイプと市販化への期待
ボディサイズは、全長4365mm、全幅1830mm、全高1210mmとされています。ジャーナリスト向けの試乗会が行われたため、市販化への期待が高まっていました。しかし、発表直後に訪れたバブル崩壊の影響により、幻のプロジェクトは実現しませんでした。
「4500GT」の影響と語り継がれる存在
市販はされなかったものの、「4500GT」は自動車ファンの間で「幻の和製スーパーカー」として語り継がれ、今もなお注目を集めています。SNSでは、「カッコイイ」「あらためて市販化してほしい」といった声が飛び交い、その先進的なデザインやコンセプトに魅了されるファンが数多く存在します。
世界的なデザイン評価
その影響力は国内に留まらず、あるイタリアの著名デザイナーは「日本のカーデザインも一皮むけた」とコメントしており、4500GTは世界のデザイントレンドにおいても大きな注目を浴びた一台でした。
技術と精神が息づく後継モデル
「4500GT」の技術と理念は、決して無駄になりませんでした。「V8エンジンを搭載した高級クーペ」のコンセプトは、1991年の3代目「ソアラ」（レクサスSC）に受け継がれ、ドライバー中心のデザインはA80型スープラ、フラッグシップGTの魂は後のレクサス「LFA」や「LC500」にも影響を与えました。
こうして4500GTは、**市販化されることがなかったにも関わらず、トヨタの歴史に大きな影響を与え続ける伝説として語り継がれているのです。**
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