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38万円で“運転免許不要”な超軽量ボディの「フライングフェザー」
軽自動車の楽しさと扱いやすさを追求した「フライングフェザー」は、1955年に登場したユニークなモデルです。この超軽量ボディの車両は、運転免許が不要でありながら、注目を集めています。デザインは老舗織物メーカーの子会社「住江製作所」が手掛け、富谷龍一氏が担当しました。今回は、この「フライングフェザー」に焦点を当ててみましょう。
フライングフェザーの基本仕様
フライングフェザーのサイズは、全長2767mm、全幅1296mm、全高1300mmで、軽自動車の中でも特にコンパクトなモデルです。比較のために、有名な軽自動車「スバル360」と比較すると、そのサイズ感がよくわかります。スバル360のサイズは全長2995mm、全幅1300mm、全高1360mmです。フライングフェザーは、これを一回り小さくした印象があります。
デザインと特徴
フライングフェザーの外観は、レトロな馬車を彷彿とさせるデザインが魅力です。ルーフは布製の幌で覆われ、ボディ素材には薄鋼板が職人の手によって造られています。このシンプルかつおしゃれな外観は、今でも多くの人々に愛されています。
乗車定員は2名で、内装は極めてシンプル。ハンドルに数点の計器やボタンがあるだけで、無駄な装飾は一切ありません。前輪ブレーキを省いたことで、車体重量はわずか400kgに。これは、現代の大型バイクと遜色ない軽さです。
パワートレインの魅力
搭載されているパワートレインは350ccの空冷V型2気筒で、最大12.5馬力を発揮します。また、3速MT(マニュアルトランスミッション)を採用し、駆動方式はRR(リアエンジン)。タイヤはオートバイ用のワイヤースポークリムを使用しており、自動車用としては非常に細い19インチのタイヤが特徴的です。
これらの設計は、軽量で扱いやすいクルマを徹底追求した結果と言えます。特に、当時の法規制によって運転免許が不要であったため、誰でも簡単に運転できる機能的なモビリティを目指していました。
価格と歴史的背景
フライングフェザーの新車価格は38万円とリーズナブルでした。同じ時期に登場したトヨタの初代クラウンが約101万円、スバル360が約42万5000円だったことを考えると、そのコストパフォーマンスに驚かされます。しかしながら、市場には受け入れられず、1956年には生産中止が決定。総生産台数はわずか200台程度に留まりました。
それでもこの「フライングフェザー」の登場は、技術的な挑戦と革新を示しており、今なお多くの車愛好家に愛され続けています。
現代における評価と人気
フライングフェザーは、そのユニークなデザインや低価格の背景から、現代の車マニアにとって注目の的です。この車を持つことは、ただの交通手段を超えた趣味の一部として評価されています。存在感のある見た目と小回りの利く性能は、現代においても多くのファンを魅了しています。
昭和の香りが漂うフライングフェザーは、日本の自動車業界における良き思い出として、多くの人々の心に根付いているでしょう。その革新性と軽快さは、今の時代に生きる私たちにとっても大いに魅力的です。
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